自転車でめぐる東京 下北沢から東京湾へ向かう爽快ルートを紹介

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 東京在住のサイクリングエキスパート、チャッド・ファイアン氏とブラッド・ベネット氏が、初心者ものんびりと楽しめるような公園でのサイクリングから、太ももが痛くなるほど過酷で刺激的なベテラン向けルートまで、東京都内でおすすめのサイクリングルートを紹介する。今回取り上げるのは、下北沢を出発して東京湾へと抜ける「The Way to the Bay(湾への道)」というベネット氏のルートで、広々とした空の下を疾走したい人にぴったりだ。
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中央区築地大橋からの眺め Photo: iStock

総距離:11キロメートル
出発地:下北沢
目的地:品川

シェアサイクルサービス「ダイチャリ」

 自転車がない人は、このステーションで電動アシスト自転車を借りるところからスタートしよう。利用方法は次の通り。

1. 専用アプリ「HELLO CYCLING」をダウンロード
2. アカウントを作成
3. 決済方法を登録
4. マップから、利用したいステーションと自転車を選択
5. 画面の指示に従って予約を完了

 レンタルした自転車は、都内の「ダイチャリ」ステーションであればどこでも返却が可能。アプリでは各車体のバッテリー残量も表示されるので、ステーションに向かう前に、充電が完了している車体があるかどうか確認できる。

BOOKENDS COFFEE SERVICE

 まずは、下北沢の小さなコーヒースタンド「BOOKENDS COFFEE SERVICE」で、カフェインをしっかり補給しよう。

目黒天空庭園

 コンビニで弁当を買い、目黒天空庭園で空中のランチを楽しもう。桜や松など1000本以上の木々で彩られるこの庭園は、小休憩にぴったりの都会のオアシスだ。住民がワインを作るために植えられたブドウの木もあるので、さがしてみよう。天気が良ければ、富士山が見えるかもしれない。入場は無料だ。

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目黒天空庭園 Photo: PIXTA

スターバックス リザーブ ロースタリー 東京

 東京最大のスターバックス店舗で、焙煎所を兼ねた4階建ての建物の各フロアには、それぞれ異なる体験ができるスペースが用意されている。1階はベーカリーとカフェ、2階は「ティバーナ」のティールーム、3階はカクテルバー「アリビアーモ」、4階にはコーヒーの袋詰めラインやイベントスペースとなるラウンジがある。目黒川に面したオープンテラス席もある。

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御成橋から望む目黒川上流 Photo: PIXTA

品川橋

 石造りが見事な品川橋を渡ったら、天王洲アイルに向かってT.Y.HARBOR(ティー・ワイ・ハーバー)で食事を楽しむのもいいし、遠出をしたくなったら旧東海道に沿って一気に横浜まで足を延ばすのもよいだろう。天王洲アイルのウォーターフロントエリアは、おしゃれなアートギャラリーや壁画アートのあるボンドストリートや、シーフォートスクエアの遊歩道で有名だ。

T.Y.HARBOR

 T.Y.HARBORは、東京湾そばにある素敵なブルワリーレストラン(醸造所に併設されたレストラン)で、天王洲エリアの運河とウォーターフロントを一望する立地が魅力だ。自家製のクラフトビールや、新旧さまざまなアメリカ料理が楽しめる。

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写真提供:T.Y.HARBOR
*本記事は、「Metropolis(メトロポリス)」(2024年6月18日掲載)の提供記事です。
文/カミール・ミラー、ジェシー・カーバット、マイク・スミス
翻訳/遠藤宗生