氷上スポーツの新拠点「東京辰巳アイスアリーナ」が紡ぐ新たなレガシー
通年で誰もが多様な体験ができる氷上施設
「東京辰巳アイスアリーナは氷上スポーツの普及と競技力の向上に役立つ施設として運営をスタートしました。普及という点では多くの人に気軽に足を運んでいただけるよう、アイススケートスクールのワンコイン体験会やカーリング体験会、18歳以上を対象に20時から23時に開催する『大人だけのナイトスケート』など、多彩なプログラムを用意しています」
中でも注目を集めているのがカーリングだ。
「体験会には子どもから大人まで多くの人に参加していただいています。一度体験して終わりではなく、継続して楽しんでもらえるような機会も提供していきたいと思っています」
定期的にレッスンを行うアイススケートスクールは、スケートそのものに慣れ親しむことに加え、氷上スポーツへの入り口としても機能している。
「まずスケートの基礎を身に付けてそのまま趣味として楽しんでいただくのも良いですし、フィギュアスケートやスピードスケート、ホッケーなどの競技に興味を持った方には、専門的な技術を学べる仕組みにしていく予定です」
将来は世界に羽ばたくトップアスリートの拠点に
北島康介氏や池江璃花子選手といった日本のトップスイマーがしのぎを削った「水泳の聖地」として知られていた東京辰巳国際水泳場を改修して誕生した東京辰巳アイスアリーナは、氷上スポーツの拠点としてアスリートの強化にも力を注ぐ。
東京都スポーツ推進本部の担当者はこう語る。
「これまでのレガシーを引き継いで、氷上スポーツでも世界を舞台に活躍する選手が育つ場所、活躍する場所として未来につないでいく施設となることを期待しています。また、氷上スポーツ6競技に対応する点でも競技の普及や振興に大きく寄与できると考えています」
対応しているのはフィギュアスケート、アイスホッケー、カーリング、ショートトラック、パラアイスホッケー、車いすカーリングの6競技で、施設内にはメインリンクとサブリンクがある。
「メインリンクのリンクフェンスは、ショートトラックでは外した形で競技を実施しますが、アイスホッケーでは取り付けた状態でプレ-します。ですから着脱可能な仕様にすることでどちらの競技にも対応できます」

伊勢氏も「競技スポーツを実施するに当たっては氷上のコンディション管理にも細心の注意を払っています。整備には高度な技術が必要で、非常にやりがいを感じています」と語る。
多様な利用者を包括するユニバーサルな施設
車いすカーリングは、障がいの有無に関わらず一緒に競い合える、ユニバーサルなスポーツとしての魅力を持つ。リンクでは一般利用時間帯に、パラアイスホッケーのアイススレッジ(そり)による滑走が一般客と同じ氷上で行われることもある。また、車いすカーリングは団体貸し切りでの利用となっている。
「もちろん安全には十分配慮した上で実施しています。利用者がこれまで見たことのない競技に触れ、氷上スポーツに広く親しめる場となることを願っています。4月にはアイスショーの開催も決定しました。観客席も見やすいと好評です」
東京辰巳アイスアリーナの公式サイトには、メインリンクとサブリンク、それぞれの一般営業時間が記されている。チケットを購入すれば、その時間内は満3歳以上が利用可能だ(幼児は保護者の同伴滑走が必要、保護者1名につき幼児2名まで)。体験プログラムも事前に予約すれば旅行者でも参加できる。レンタル用スケート靴の用意もあるので、暖かい服装と手袋などを準備して、新しい氷の聖地を体感してみてはいかがだろうか。
伊勢秀一
東京辰巳アイスアリーナ
https://ia-tatsumi.tokyo/写真/藤島亮














