「かはくVR」でいつでもどこでも日本最大級の博物館を体験!

 緊急事態宣言の延長により、外出自粛を余儀なくされる日々が続いているが、自宅にいながらも学び楽しめるコンテンツがある。そのひとつが東京・上野の国立科学博物館(科博)の「かはくVR」だ。いわば自宅にいながら、日本最大級の博物館をリアルに感じることができるのだ。
「かはくVR」でいつでもどこでも日本最大級の博物館を体験!
トップページ。英語版の「Japan Pavillion」「Global Pavillion」をクリックすれば、日本館・地球館のVR映像を、英語の解説文とともに閲覧できる。

 かはくVRは、科博の「日本館」「地球館」の館内を、まるでそこにいるかのように、3D映像で立体的に見られるコンテンツ。VR とは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」の略で、仮想空間上で現実さながらのコンテンツを楽しむことができる。同館は、最初の緊急事態宣言発出中だった2020年4月24日にかはくVRをスタートした。公開後1カ月で100万回を超える閲覧があったという。随時コンテンツを追加しており、より楽しく深い体験ができるよう進化し続けている。

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日本館のスケルトン3D画像(ドールハウス)。科博をこんな姿で見られるのは、VRならではだ。

 日本館に"入館"して最初に迫ってくるのは「フタバスズキリュウ」の大きな全身復元骨格だ。首長竜が頭の上を泳いでいるかのような、生き生きとした模型だ。フタバスズキリュウは1968年に高校生だった鈴木直氏が福島県いわき市で化石を発見。この骨格は、化石から復元されたものだそうだ。

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「フタバスズキリュウ」の復元骨格(日本館3階)
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「忠犬ハチ公」や「南極で活躍したジロ」の剥製(日本館2階)
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明治13年(1880年)に日本に初めて導入された、本格的天体望遠鏡「トロートン天体望遠鏡」
(日本館1階)

 日本館の次は地球館も訪れてみよう。地球館には、地球の多様な生き物や科学技術、生物の進化などに関する展示が並んでいる。

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「大地を駆ける生命」(地球館3階)

 地球館のスタート地点は、哺乳類や鳥類の生き生きとした姿を剥製で再現した「大地を駆ける生命」だ。ハワイの実業家で日系二世のワトソン・T・ヨシモト氏から寄贈された「ヨシモト・コレクション」がその大半を占めているという。

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宇宙科学技術関連の展示(地球館2階)

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アロサウルスの実物化石(一部レプリカも含む)(地球館1階)

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迫力の化石が満載。これはティラノサウルスの復元骨格だ。(地球館地下1階)

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原人や猿人の骨格・復元像(地球館地下2階)

 かはくVRはコロナ禍をきっかけに生まれた取組だが、その価値は必ずしも今に限ったものではない。世界中どこからでもアクセスして楽しめるかはくVRは、エンターテイメントやレジャーの新しい可能性を広げてくれる。遠方に住んでいて実際に科博を訪れることが難しい場合など、世界中の人々に科学に触れる楽しみや学びの機会を提供し続けてくれることだろう。

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