多国籍なチームとともに目標に向き合い、個人と企業の成長をめざす
*「APT Women(Acceleration Program in Tokyo for Women)」は、東京都による女性ベンチャー支援プログラムです。 Read in English
業務を効率化し、クリエイティブワークと向き合う時間を増やす
自動対話システムのチャットボットを使った営業支援サービスを展開しています。「ChatBook(チャットブック)」はSNSやオンラインツールを活用することで、顧客候補の獲得にかかる業務を効率化し、人間がよりクリエイティブな仕事に時間を使えるようにするために開発されたサービスです。これまで導入いただいた企業からは「マーケティングコストが大幅に下がった」「商品の販売にかかるまでの時間が短縮された」などと、嬉しいお声を数多くいただいています。
サービスの開発や運用にあたって常に意識しているのは、ユーザー視点を忘れないこと。顧客の意見に常に耳を傾け、求め続けられる商品を提供するように心がけています。社員の半数以上が起業経験者であり、ITサービスを運営した経験を積んでいるため、顧客がいることの重要性をしっかりと理解しています。今後はAI(人工知能)を活用したカスタマーサポートサービスの展開も予定しています。
APT Womenのプログラムには、友人の勧めをうけて応募しました。女性起業家のネットワークを広げられたほか、自社の広報活動も幅広くサポートいただき、2020年1月にはニューヨーク派遣にも参加。現地の広告代理店の方々とお会いする機会にも恵まれ、現在は商談などを進めています。
多国籍なチームとともに、広い視点から会社の将来を見据える
弊社では7カ国から集まる多国籍なチームメンバーが活躍しており、現在は日本人社員の方が少数になりつつあります。海外に在住しているエンジニアも多いため、基本的な業務はすべてオンラインで遂行。「テクノロジーに境界はない」というモットーのもと、お互いを信頼して尊重できるようなチーム作りを意識してきました。海外の人材市場は転職意欲が高い人が多く、スタートアップで働きたいと希望する人が多いのも特徴です。
採用の際に書類選考や面接を実施したにも関わらず、企業側のヒアリング不足が原因で、入社後のミスマッチが発生してしまうケースは多々あります。そこで私たちはメンバーを採用する際に、会社内で発揮したいスキルや携わりたいサービスだけではなく、個人として将来挑戦したいことも含めた長期的なビジョンも尋ねるようにしています。専門知識や実践的な経験、そして将来の目標をもつメンバーが集まるからこそ、自身の役割や会社のゴールがより明確になっていくように感じています。
元々フルリモートの働き方なので、ビジネスチャットのSlackで雑談できるチャンネルを作ったり、仕事以外の話をするコーヒーブレイクタイムを設けたりと、気軽に話しやすい環境を整えています。そういった面で、新型コロナウイルス感染症の影響はそれほど大きくありませんでしたが、社員のメンタル面には注意を払っています。
「自分で考えて仕事をする」という文化を大切にしながらも、小さな困りごとを気軽に話せる雰囲気作りをめざしています。
favorite プライベートの楽しみ方
自分自身のスキルを磨き続け、ライフイベントに左右されないキャリアをつくる
私が初めて起業したのは、大学生の頃でした。アプリの企画や開発を手がけ、6年間で100以上のアイディアを考案。企画制作から実際のローンチまでのすべてを手がけ、ユーザーからフィードバックを集める一連のサイクルに、どんどんはまっていったのを今でも覚えています。当時は社内にエンジニアがいなかったため、自分で開発も行っていました。トライアンドエラーをひたすら繰り返し、ユーザーの求めるサービスを徹底的に考え抜いた当時の経験が、今のすべての土台になっているように思います。
その後はより大きな規模で事業開発に携わりたいと思い、リクルートに転職。ユーザー獲得や活性化のための企画立案や、ウェブディレクションなどを担当しました。現在展開しているチャットブックは、リクルート時代に着想を得たものです。中小企業だけでなく、大手企業も新規顧客の獲得に苦労しているという共通の課題に対して、販促をサポートするツールを展開したいと考え、再度起業することにしました。
これまでのキャリアを振り返ってみると、起業や会社勤め、エンジニアや経営者など、様々な経験を積んできたように思います。そのなかでも一貫していたのは、どのような環境下においても、求められるスキルや経験を身につけるように意識していたこと。多くの方がライフイベントや外的環境によって、キャリアが大きく左右されてしまいます。しかしどのような事態にも対応できるスキルを身につけておくと、より充実した人生を送れるはずです。目の前の仕事に打ち込み続け、「今の会社を辞めても生きていける」と思えるようになると、将来のキャリアの選択肢や可能性も広がっていくのではないでしょうか。私自身も今後も活躍し続けられるように、毎日を大切に積み重ねていきたいと思います。