レトロな空間でゆったりくつろぐ この秋訪れたい東京の喫茶店7選

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 秋から冬にかけて、たっぷりの食事、香ばしいトースト、熱々のコーヒーが恋しくなる。幸いなことに、静かにくつろぐことのできる空間で、この3つをすべてかなえる喫茶店(伝統的スタイルのコーヒーショップ)が日本にはいくつもあり、中には一風変わった店もある。完璧な形の卵サンド、ボリューム満点のカレーライス、ふんわりしたバター風味のケーキと一緒に淹れたてのコーヒーを楽しむのが、日本の喫茶店の定番である。東京のようなせわしない街で喫茶店に一歩足を踏み入れると、まるで別世界にやってきたような気持ちになる。まさに癒やしのひとときを過ごす場所である。
 東京で秋冬に訪れるべき喫茶店7店を紹介する。
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Photo: courtesy of 但馬屋珈琲店

1. カヤバ珈琲(谷中)

 1938年創業のカヤバ珈琲は、居心地のよい畳の間があり、古風な中にも洗練された雰囲気が感じられる。熱々の日本のカレー、なめらかな卵サンド、美しいケーキ、ラテ、クラフトビールなど、定番の喫茶店メニューを提供する。

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Photo: courtesy of カヤバ珈琲

2. 炭火焙煎珈琲.凛(銀座)

 炭火焙煎珈琲.凛の銀座本店では、バリスタが店オリジナルのブレンドコーヒーをハンドドリップで淹れ、訪れた人に合わせて慎重に選んだ一点物のアンティークカップで出す。季節のケーキやデザートを追加すれば、陰うつな12月の午後も心地よく過ごせるにちがいない。

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Photo: courtesy of 炭火焙煎珈琲.凛

3. さぼうる(神保町)

 買ったばかりの本とともにコーヒーでくつろぐのは至福のときである。本の街、神保町で1955年に開業したさぼうるは、地元の人に愛されるたまり場だ。レンガの壁は常連客の落書きで埋め尽くされ、アメリカ先住民風のインテリアが隠れ家的な雰囲気を醸し出している。店名はスペイン語の「Sabor」(味)に由来しているが、日本語の「サボる」と響きが似ているのは偶然だろうか。一日中ここで本を読みながらクリームソーダを飲んでいる大学生が多いところを見ると、偶然ではないだろう。

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Photo: courtesy of さぼうる

4. 但馬屋珈琲店(新宿)

 今では都内各所に店舗があるが、但馬屋珈琲店は1960年代に、現在も本店がある新宿で開業した。50年の歴史を持つ店が最も大切にしていることは、世界中から高品質の豆を仕入れ、自家焙煎で完璧に仕上げることである。お好みのコーヒーをケーキと、または風味豊かなあずきホイップトーストとともに。

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Photo: courtesy of 但馬屋珈琲店

5. 喫茶レンガ(築地)

 喫茶レンガは築地の宝である。ここでは卵サンドやナポリタン(日本風トマトソースパスタ)など、喫茶店ならではの定番メニューを味わうことができる。昼時に訪れて現地の雰囲気を味わおう。昼休み中のサラリーマンの間に席を見つけて、気さくな店主とおしゃべりするのもいい。

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Photo: courtesy of 喫茶レンガ

6. カフェ・トロワ・シャンブル(下北沢)

 流行の発信地、下北沢にあるカフェ・トロワ・シャンブルでは、落ち着いたジャズ音楽、深みのある木の色調、静かに読書をする常連客のおかげで、タイムスリップしたような気分になる。独特のレトロな雰囲気を味わい、名物のサンドイッチやチーズケーキセットでゆっくりくつろごう。

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Photo: courtesy of カフェ・トロワ・シャンブル

7. ヘッケルン(新橋)

 ヘッケルンは虎ノ門と新橋の間にある居心地のいい小さなカフェで、カラメルソースのかかったプリン(日本風カスタードプリン)が有名である。甘いもの好きなら、ヘッケルンのジャンボプリンとホットコーヒーのセットは見逃せない。

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Photo: courtesy of ヘッケルン
*本記事は、「Metropolis(メトロポリス)」(2024年9月11日掲載)の提供記事です。
文/マルゲリータ・ピトーリ
翻訳/伊豆原弓